現在日本ではブロックチェーンというテクノロジーに大きな注目が集まっています。しかし、未だその技術を活用した例は数えられるほどです。

 

そんな中、データ活用の仕組みを大きく変えうる革新的なプロジェクト『Datachain(データチェーン)』構想が発足しました。

 

日本で数少ないブロックチェーンプロジェクトであり、かつこれからの未来に欠かせないデータという価値を活用するサービスです。

 

この記事では、初めてDatachainを知るという方にも分かりやすく、その魅力を伝えていきます。

 

『Datachain(データチェーン)』とは?

Datachain(データチェーン)を一言で言えば、”ブロックチェーンとトークンエコノミーを駆使して構築されたデータ共有プラットホーム”のことです。

 

インターネット上に蓄積された様々なデータを管理する”DMP”(デジタルマネジメント領域のサービス)領域のサービスであり、その技術的な革新性が注目を集めています。

 

Datachain(データチェーン)の革新性

 

Datachain(データチェーン)は、データプラットホームの4要件として、以下の分類をしています。

 

  1. Data=どれだけ広く、深いデータが蓄積されているか。
  2. Science=どれだけ正確で巧妙な解析がなされているか。
  3. Security=どれだけ安全な取引が行われているか。
  4. Cost=どれだけコストが低いか。

 

上記の4つの要素をどれだけ強化できるかが、そのプラットホームの価値が決めると言っても過言ではありません。

 

Datachain(データチェーン)では、上記の4つの要素を新しいテクノロジーを用いて強化することで、世界中のデータを安全に共有する社会を実現していきます。

 

では、具体的にDatachain(データチェーン)のどんな部分が革新的なのかを見ていきましょう。

 

読者の方々には、実際に上記の4つの要素に対し、Datachainがどのような解決策を示すのか。という視点を持って見ていくことをオススメします。

 

Datachain(データチェーン)は、ブロックチェーン技術を取り入れたデータプラットホーム

 

Datachainでは、ブロックチェーン技術を用いることで、安全かつ効率的で、よりユーザーに最適化されたデータプラットホームを実現します。

 

そのために、ブロックチェーンがもたらす4つの革新性を取り入れる必要があります。

 

その4つは、以下の通りです。

 

  1. 非中央集権的なサーバー管理
  2. 取引の効率化(スマートコントラクト)
  3. 取引履歴の透明化
  4. オンデマンドで無限の組み合わせを実現

 

さて、この4つだけを見てもなんのことかイマイチよく分からないと思いますので、簡潔に文章にします。

 

今までのデータプラットホームは、各自で大きな管理システムを築き、それを顧客企業に提供していました。

 

このモデルの課題は、より大きなデータを所有している企業が圧倒的な力を持っているのです。これでは、公平な取引は行いづらくなってしまいます。

 

加えてそこに第三者としてのデータ仲介業者が存在していることもあります。これでは、本当に欲しいデータを安価で素早く獲得することが極めて難しいのです。

 

ですが、一方でDatachainの場合は、そのデータが全てブロックチェーン上に記載されています。よって独占的なデータの所有者が存在しないデータ管理プラットホームを作り出すことができます。

 

こうすることで、データを利用したい企業同士が第三者の仲介を挟まずに、直接取引できるのです。よって仲介コストがなくなり、より多くのデータを安価で流通させることができます。

 

また、顧客企業は本当に欲しい適切なデータを獲得することができます。

 

例えば、ある大手ショッピングサイトが収集した顧客・会員データがあります。

 

そのデータをショッピングサイトを運営する企業がDatachain(データチェーン)上に売りに出し、流通させたとすれば、開店したばかりのある町の小さな商店でも、安価で適当なだけ、そのデータを利用できることができるのです。

 

ブロックチェーンの特性は、収集したデータはより正確であり、精密なログで記載されているということが挙げられます。

 

収集されたデータは暗号化された状態で流通するので、意図的に第3者に閲覧される・利用されるというセキュリティ上の危険性もなくすことできるのです。

 

以上のことを踏まえ、先ほどの4つの項目が実現する未来を以下に一文でまとめます。

Datachain(データチェーン)では、”P2P(個人間直接取引)でデータを取引できる場所であり、私たちはより安価で正確に、より多くのデータを多様な相手と取引できるようになる”。

 

ということが言えます。Datachain(データチェーン)構想のポテンシャルについて、少しでもお分かりいただけたでしょうか。

Datachain(データチェーン)のトークンエコノミーの活用法

さて、上記の4つの革新性を知り、Datachain(データチェーン)が実現する未来が凄まじいものだとは分かりました。しかし上記に述べたブロックチェーンを用いたデータプラットホームでは、ある一つの盲点が存在します。

 

それは、データの価値はどのような手段で取引されるのか?がブロックチェーン上の技術だけでは説明できていないのです。

 

その部分をカバーする方法が、”データの価値を定める基軸通貨の流通”というDatachain(データチェーン)独自のアイディアなのです。データを本位とした”データ本位制”とも呼ばれています。

 

Datachain(データチェーン)では、Datachain Tokenというトークン(代替通過)を発行しています。

 

その中で、Datachain(データチェーン)を利用するユーザーはそのトークンを買う、又は自身のデータを売ることで、経済圏に参加します。

 

このトークンエコノミーの形成によって、Datachain(データチェーン)構想は現実味を帯びてくるのです。

 

企業が経済圏に参加するコストは、自身が保有する自社データを提供するだけなので実質0となります。

 

さらに取引の手数料は0です。そしてデータに対する価値勘定もより正確な評価がなされます。ビッグデータを扱いたい企業にとって、これほど有益なプラットホームはないかもしれません。

 

『Datachain(データチェーン)』が、次のアプリケーションプラットホームになる。

インターネットの世界では、アプリケーションが大きな提供を与えてきました。しかし現在では、資本の格差から、データを持たぬアプリケーションには圧倒的に不利な状況が起きてしまっているのも事実です。

 

Datachainでは、エコシステムが成長するにつれ、これまでより安価で正確なデータを様々なプロダクト開発者に提供できることになります。

 

先ほどのショッピングサイトと商店の例で言えば、大手ゲームが収集した顧客データを、駆け出しの小さなゲーム開発に活用させられるということです。

 

Datachain(データチェーン)上ではデータで資金調達ができる?

 

ここからは筆者の考えとなりますが、データが本位となる世界では、もちろんデータで資金調達をする。というようなことが起こると考えています。

 

駆け出しのアプリを開発する事業者は、トークンを借り入れ、アプリが成長した際にデータを売りに出しトークンを回収する。そしてそのトークンを借り入れの返済に当てる。

 

Datachain(データチェーン)では、以上のような成長モデルが数多く創出されるようなシステムが構築されていくのです。

 

データによって価値づけられたお金の取引は、今の私たちには、少し奇妙な感覚ですね。

 

『Datachain(データチェーン)』の今後

 

Datachain(データチェーン)構想はまだ実装はされていません。2018年の夏に実証実験が行われる予定です。Datachain(データチェーン)チームによれば、このプロジェクトは世界を見渡してもなかなか同様のサービスがないそうです。

 

Datachain(データチェーン)は、日本からの数少ないブロックチェーンプロジェクト

 

いかがでしたか。データをブロックチェーン上に乗せることで、よりコストの低い流通・最適な活用を促すDatachain(データチェーン)構想。

 

未だ日本のブロックチェーンプロジェクトは数えるほどしかありませんが、Datachain(データチェーン)のように将来性の高いサービスが日本から始まることを考えると、とても期待が高まります。

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