ここ1~2年、仮想通貨やブロックチェーン界隈に精通している人なら毎日のように目に飛び込んでくる『Dapps』(ダップスorディーアップス)という言葉があります。

 

海外では以前からメジャーな言葉で、すでに何百のDApps(ダップス)が作られ話題となっていましたが、ココ最近は日本でも大きく取り上げられる機会が増えてきた概念です。

 

ですが、まだ漠然としていて、イマイチ何のことか分かっていない人も多いです。

 

そこで、この記事では、「そもそも『DApps(ダップス)』ってなに?」という方のために、超入門としてDApps(ダップス)の概要を簡単に説明していきます。

 

今はまだアップルストアやグーグルプレイで提供・販売されている一般的なアプリケーションが主流の時代ですが、いつかDApps(ダップス)が次のアプリケーションの時代を担う可能性があるとも言われています。

 

早めに勉強しておいて損はありません。それでは、ご覧ください。

 

『Dapps(ダップス)』とは何か?

 

Dapps(Desentralized Application)を直訳すると、『非中央集権アプリケーション』又は『分散型アプリケーション』という言葉になります。

 

この”非中央集権”・”分散型”という言葉は、「運営主体が存在しない」という意味で用いられています。

 

「アプリなのに、中央の管理者がいないのの大丈夫なのか?」と思ってしまいますが、それを可能にしているのが、”ブロックチェーン”というテクノロジーなのです。

 

DApps(ダップス)の仕組みを深く知るためには、ブロックチェーンの概要を簡単に抑える必要があります。

 

まだブロックチェーンについての知識が不安な方は、まずは”ブロックチェーンとは何か?”というポイントから学んで見ることをオススメします。

 

さてここで、DApps(ダップス)の定義を見てみましょう。

Dapps(ダップス)の定義

 

世界中の多くのDApps(ダップス)に投資する著名な投資家であるダビッド・ジョンソンが在籍するVC(ベンチャーキャピタリスト)が発表によれば、Dapps(ダップス)は以下3つの要素をもつと言います。

 

定義1

アプリケーションは、オープンソースであること。オペレーションは自動であり、中央のコントロール主体を持たないこと。トークン、データ、レコード、などにつき、暗号化されて分散化されたブロックチェーンを利用していること。

これはつまり、

ブロックチェーン上にあり、管理主体が存在しないこと。

ということを意味しています。

 

定義2

アプリケーションは、オープンに流通可能な、暗号トークンを持っていること。アプリケーションの利用に際してトークンを利用すること。参加者には、そのトークンによってリワード(報酬)が支払われること。

参加者にインセンティブが支払われるトークンエコノミーを形成していること

 

定義3

アプリケーションはマーケットやユーザーからの改善要求によりプロトコルを改善していくこと。この改善は、ユーザーのコンセンサスによること。

ユーザー主体で開発が進むこと

 

以上の3点を全て満たすものが『DApps(ダップス)』とされています。これをまとめて一文で表すと、以下のような要約になります。

 

”管理者の存在しないブロックチェーン上のアプリケーションであり、またトークンエコノミーによってユーザーに貢献のインセンティブを付与し、ユーザーが主体となって開発を進められるもの。”

 

もちろん、これが全世界で共通の公式見解ではありません。現在最も有力な定義が、以上の3つの要素を持ったアプリケーションであるということです。

 

以上の定義を踏まえると、ビットコインもDApps(ダップス)と呼ぶことができます。一方で、ブロックチェーン技術を用いているにも関わらず、中央に管理者が存在するアプリケーションは、DApps(ダップス)とは呼べないのです。

 

見解は個人により様々ですが、ここでは、

 

①ブロックチェーン上にあり、管理主体が存在しないこと。

②参加者にインセンティブが支払われるトークンエコノミーを形成していること。

③ユーザー主体で開発が進むこと。

 

の3つをしっかりと覚えておくことができれば、問題ありません。

Dapps(ダップス)の利点

 

DApps(ダップス)の最大の利点を一言で言えば、『非中央集権・分散型』であることに尽きます。

 

なぜなら、システムが中央集権化されることによるユーザーに対して与えられるデメリットを解消することができるからです。

 

具体的には、中央管理者の存在は搾取的な仲介手数料が正当化されてしまう危険性と、不正を監視できないという大きなリスクを生み出してしまいます。

 

これは現状の世の中で起きている様々な問題に直接的に関係しています。

 

DAppsが作り出す非中央集権的なシステムのあり方は、上記の2つのリスクを回避でき、さらに取引や送金コストが大幅に下がり、より安全性が高めてくれます。

 

現在のシステムとどちらが優位であるかは、明白ですよね。

 

Dapps(ダップス)の課題

 

以下のように、DApps(ダップス)には未だ多くの課題が残っています。

 

Ethereum(イーサリアム)というアプリケーションプラットホームのスケーラビリティ問題



→データ容量が多すぎて処理できないということです。
Ethereum(イーサリアム)は世界でも有力なプログラミング可能なアプリケーションプラットホームですが、長年このスケーラビリティ問題に悩まされています。
スケーラビリティ問題を解決するために様々な技術が開発され、日々プラットホームの質は改善の方向へ向かってはいます。
しかし現状では、単純なゲームアプリですら、トランザクション(取引)を処理しきれずに、バグや通信の遅延が生じている状態です。

セキュリティ問題


→ブロックチェーンないし、DApps(ダップス)を構成する周辺技術のセキュリティが破られる可能性があるということです。
ビットコインとブロックチェーン が開発されてから10年が経った今でも、ブロックチェーンそれ自体がハッキングによってセキュリティを破られたことはありません。
だからこそ、世界中が今ブロックチェーンの技術に信頼を起き始めているのです。しかし、その安心が必ず続く保証はありません。
今この瞬間にも、世界中のブロックチェーンがハッカー達によって攻撃を受け続けています。いつかその強固なシステムが突破されてしまうことだって考えられてしまうのです。
そして仮にブロックチェーンの安全性が保たれていたとしても、そのほかの方法でハッキング被害を受ける可能性は大いに考えられます。
その証拠に、THE DAO事件のように膨大な額の資産を盗まれた例が挙げられます。
THE DAO事件では、ブロックチェーンレイヤーよりも何層か上のレイヤーの技術であるスマートコントラクトの脆弱性が狙いの対象とされ、見事にハッキングを成功させてしまったのです。

以上のことから、ブロックチェーンでは新しく開発された技術でも、その一つ一つに対して安全性の強化を試みる必要があります。

生半可な開発で施された技術を取り入れてしまうことは、逆にその信頼性を失うきっかけとなってしまうからです。

以上が大きな課題として存在します。アプリを開発する以前に、以上のような様々な問題が山積しているのです。

 

DAppsが本格的に世界中を席巻するのは、早くても2020~2030年だとも言われています。いくら革新的な技術だといえども、その発展への道のりは遠く、先は長いのです。

 

『Dapps(ダップス)』の活用事例

 

ここからは、現時点で実装されている・構想段階であるDApps(ダップス)の活用事例をいくつか紹介していきます。

 

 

 

・ゲーム(クリプトキティ)

・ALIS

・タイムバンク

 

どれも今までにないユニークなシステムで動いている特異なサービスです。

 

CryptokittiesとALISはすでにDApps(ダップス)の定義を満たしているアプリケーションですが、タイムバンクはまだ中央集権的に管理されているサービスです。(2018年内にICO予定)

 

他にも、様々なDApps(ダップス)を紹介しています。そういった事例に興味のある方は、ぜひ以下の記事もご一読ください!

 

『Dapps(ダップス)』の未来を考える

筆者の持論を述べると、DApps(ダップス)は現在存在する全てのアプリケーションを凌駕し、未来のスタンダードテクノロジーになると考えています。

 

その理由は、ブロックチェーンを土台に”非中央集権的”の思想を具現化することで、「自分の好きなこと」を突き詰めることを正当化するアプリケーションを生み出すことができるからです。

 

ここからの話は、仮にDApps(ダップス)が世界で大流行りした後の妄想でもあります。

 

ですので、必要以上にインプットする必要はありません。しかし、知っておいても良いことでもあります。軽くでも読んでいただければ幸いです。

 

例えば、オタクコインというものが存在します。(実際にすでに構想段階のプロジェクトです)オタクコインがブロックチェーンを土台にトークンエコノミーを構成し始めたら、世の中のオタク達はどうなるでしょうか?

 

DApps(ダップス)においては、参加者はその経済圏に貢献すればするほど、報酬としてその経済圏で使用可能、又は法定通貨に換金可能な仮想通貨を手にすることができるのです。

 

よって世の中の(私のような)オタクの人々は、オタク活動をすればするほど報酬としてお金(トークンとして)を稼ぐことができるので、自分の活動が正当化され、よりオタク活動に没頭していくことになるのです

 

オタクコインプロジェクトについてはこちらに記載しました。

 

そして、以上に述べたトークンエコノミーのダイナミズムが、産業・文化・機関・組織・会社単位で巻き起こり、人々は好きなものに熱中する日々を獲得することができます。

 

『DApps(ダップス)』は発展途上、しかしその将来性は大きい。

 

いかがでしかた?DApps(ダップス)が実現するのは、以上のような、素晴らしい未来かもしれないのです。

 

現在はまだブロックチェーンの技術すら未熟で、一般の人々も仮想通貨の価格変動ぐらいにしか関心がありません。

 

なので以上の記述は、あくまで妄想であり、夢物語でもあるということを忘れないでください。

 

しかし、DApps(ダップス)が実現しうる未来に期待しないことは、誰にもできないのではないでしょうか。もしこの記事を読んで少しでもDApps(ダップス)に興味を持っていただければ幸いです。

 

capitalhackでは、他にも様々な記事を紹介しているので、そちらもぜひご覧ください!

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