閲覧数稼ぎの悪質な記事、鬱陶しい広告、そんなWebメディアが抱える従来の問題を解決する新しいブロックチェーンプロジェクトがあります。

 

 

本記事では、仮想通貨Steemを、Steemが流通するソーシャルメディアプラットホームであるSteemitの仕組みや将来性を交えて解説していきます。

 

 

仮想通貨投資やブロックチェーンに興味のある方にオススメの記事です。それでは見ていきましょう。

 

仮想通貨SteemとSteemitとは?

Steemit.io

仮想通貨Steemとは、Steemitと呼ばれるメディアサービスの中で流通する仮想通貨のことを言います。

 

 

そしてSteemitはこれまでのウェブの常識を覆す新しいソーシャルメディアプラットホームです。

 

 

日本ではALISというプロジェクトがICOを行い業界をにぎわせましたが、実はSteemitはALISのモデルとなったサービスで、海外では多くのユーザーを抱える注目のスタートアップです。

 

ALISに関する記事はこちら

 

[Steemit] 広告に依存しない新しいメディアプラットホーム

 

従来のソーシャルメディア、例えばブログなどのコンテンツプラットホームでは、コンテンツの制作者はそのマネタイズを広告に依存しており、そのコンテンツに対し直接的に利益を受け取ることはできませんでした。

 

 

しかしSteemitでは、コンテンツ制作者が自身が書いた記事の対価として、仮想通貨(トークン)を受け取り、利益を得ることが可能です。

 

Steemitの巧みな報酬設計

 

そのほかにも、他者の記事に対し「いいね」やコメントをするなど、アクティブな行動を起こすことでも、対価として報酬(トークン)を受け取ることが可能です。

 

 

一見、記事の評価に対して報酬を設計することは、例えば複数の記事にデタラメに評価を行い報酬をえるなどといったスパム行為が成り立ちそうですが、Steemitは以下の機能を組み込むことで、そのようなスパムを防いでいるのです。

 

①ユーザーは保有する全てのトークンを割り当てるようにしか評価を与えられない

 

 

①の仕組みがあることで、仮に悪意のあるユーザーが適当に多くの記事を評価したとしても、一つ一つの評価に対する重み付けが分散されてしまい、結果的に大きな報酬は得られなくなります。

 

 

そのため、ユーザーはより高い報酬を得るために、本当に良い記事にのみ評価をするインセンティブが生まれます。

 

②ある記事に対し、早くに評価を行ったユーザーに対し、より多い報酬が与えられる

 

②の仕組みは、投資に似ています。

 

 

まだ誰にも価値を認識されていない良い記事を先んじて見つけ出し、それを早くから評価しておくことで、その記事が後になりユーザー達に大きく評価された際に、より多くの報酬を得ることができる設計です。

 

 

この仕組みは、”より良い記事が埋もれずに評価されやすくなる”というプラットホームの公正さを生み出し、制作者と読者両方が良い記事を書く、または見つけるための強いインセンティブを生み出します。

 

 

このような巧みなインセンティブ設計が、”本当に価値のある記事が正当に評価される仕組み”を作り上げ、Steemitは広告に依存しない、より誠実で公正な、全く新しいメディアプラットホームとなるのです。

 

 

仮想通貨SteemとSteemitの特徴

3種類の仮想通貨が経済圏を発展させる

 

Steemitでは、3種類のトークンが発行されていて、それぞれに独自の特徴があり、プラットホームの価値を高める役割があります。

 

1.STEEMトークン

 

STEEMはsteemit内で流通する軸となる一般的なトークンで、特に特色はありません。

 

 

取引所にて、 BTCやETHなどの一般的な仮想通貨と交換可能です。このことから、STEEMは後述するSPとSBDの価値を担保する土台となります。

 

2.SPトークン(Steem Power)

 

SPの特徴は以下の通りです。

SPの特徴
・保有していることで、利子(配当)を得ることができる。
・SP→STEEMへの交換は制限されている。(その逆は無制限)
・SPは他の人に送ることができない。
以上の特徴の目的も、主に3つあります。
それは
①STEEMトークンのインフレを和らげるため
②トークン保有者にインセンティブを与え続けるため
③攻撃者が一度の攻撃で全てのトークンを盗み出せないようにするため
と言われています。
STEEMトークンはサービスの設計上減ることはなく、利用者がいる限り増え続けていくので、放っておくとどんどんインフレが加速していきます。
これの欠点は、もし仮にネットワークの参加者の増加が頭打ちになり、これ以上経済圏が発展しないことが明白になった時に、STEEMトークンを保有し続けるインセンティブがなくなってしまうことにあります。
仮にインフレが起こり、参加者がSTEEMを手放し始めたら、大暴落が起きます。
そうならないために、参加者がSteemitの経済圏に参加してるメリットを利子(配当)という形で与え、かつSTEEMの交換の自由度を意図的に下げることで、保有者が簡単にエコノミーから離れられないようにしているのです。
3つ目の攻撃耐性は、ホワイトペーパーに記載されている内容なのですが、この理由はおそらく妥当ではありません。
本質的な目的は、通貨のインフレと、その原因となるユーザーの離脱を防ぐためにあると考えられています。
一見巧みな仕掛けに思えますが、少しだけ、自転車操業のネットワークビジネスの香りがしなくもありません。実際にそのような指摘はされています。

3.SBDトークン(Steem Blockchain Doller)

 

SBDの特徴は以下の通りです。

SBDの特徴
・米国ドルの価値と連動している
・いつでもSTEEMと交換可能
・保有していても利子(配当)はもらえない
SBDが以上の特徴を備える目的は
・仮想通貨に慣れ親しんでいないユーザーに、Steemitを利用し始めてもらうため
です。
SBDの表記はドルと同じになっており、価格も安定しています。それゆえに、訳の分からない他の仮想通貨と比べるとよっぽど安心して購入することができます。
以上のような複雑なトークンモデル設計がなされていることで、Steemitは現在まで成長し続けています。後半2つの特殊なトークンの用途を一つの文章にまとめると、
「SBDの安心感が新規ユーザーをの参入障壁を下げ、SPのインセンティブ設計がSteemitを利用し続ける動機を生み出している。」と言えるでしょう。

トークンの供給はどのように行われているのか?

 

Steemit内では、他人の記事を評価したり、自分で記事を制作することでトークンをもらうことができます。

 

ですがそのトークンを受け取る相手は、読者からでも制作者からでもありません。報酬として受け取るトークンは、全て”新規発行”されたトークンなのです。

 

新規発行された通貨の割当先のパーセンテージは以下のようになっています。

新規発行トークン割り当て
ブロック報酬=10%
利子(配当)=15%
Steemit利用時の報酬(記事制作や他者の記事への評価)=70%

インフレ通貨

 

以上のことを踏まえると、STEEMはインフレ通貨であることが分かります。

 

インフレ通貨とは、一方的に通貨量が増え続け、そのほかに通貨の価値を高める要因がない限りは、単位あたりの通貨の価値が下がっていくことを意味しています。

 

顧客体験とネットワーク拡大という2つのポイントが鍵

 

以上の理由から、Steemitはユーザーができる限り増え続け、利用度が高まって行かない限り、いつかその価値が暴落してしまうリスクを持っているのです。

 

それを防ぐべく、先ほど紹介したトークンモデルを用いて、ユーザーがSteemit経済圏に参加し続け、また参加者が増加していくようなインセンティブ設計がなされているのです。

 

どのようなコンセンサスアルゴリズムを用いているのか?

 

DPoS(Delegated Proof Of Stake)

 

Steemitのコンセンサスアルゴリズムは、DPoS(ディーポス)と呼ばれるものです。DPoSとは、Delegated Proof Of Stakeのことを指します。

 

Proof Of Stakeとは、Ethereum(イーサリアム)に用いられる合意形成アルゴリズムですが、Steemitはその仕組みにDelegated=”委任された”という意味が加えられています。

 

一般のPoSでは、一定量のトークンを保有(デポジット)することで、ブロック生成の権利が与えられます。

 

一方でDPoSの場合は、それに加えてその権利を持つノードの中から、特定の個数の委任者(ノード)を先発することでブロックの生成を行います。

 

委任された複数のノードは、一定の順番でブロック生成を行っていきます。

 

こうすることで、仮に委任者のうちの一つの悪意を持ったノードが不正なブロックを作り出したとしても、残りのノードがより長いブロックチェーンを作り出し、攻撃を防ぐことができます。

(ブロックチェーンはより長い方が正しいとされる。)

 

DPoSはトランザクション処理能力を飛躍的に向上させる

 

SteemitのDPoSは、委任者を21という少数に絞り、ブロック生成を大きく効率化しています。

 

Steemitのブロックチェーンは3秒に1度生成され、さらに1秒間に10000件という異常な量のトランザクション処理が可能です。

 

仮想通貨SteemとSteemitの課題・懸念点

 

ここまで、サービスの巧みなインセンティブ設計と、それを可能にする複雑なトークンモデル、そしてSteemitの根底を支えるコンセンサスアルゴリズムについて見てきました。

 

以上だけを見ると、とてもすばらしい革命的なサービスであり、欠点や課題などまるでないように思えるかもしれません。

 

ですからここでは、現時点で議論を読んでいるSteemitの課題・懸念点をいくつか紹介していきます。

 

書いた記事のテキストがブロックチェーン上に保存される

 

これはメリットともデメリットとも言えますが、Twitterでのツイートやインスタグラムのストーリーなどのような軽いノリでの利用がしづらくなっていることは確かです。

 

そのため、新規ユーザーの流入に歯止めをかける要因になっていますし、記事を消したくても消せないというのは、どこか問題が起きそうなルールに思えます。

 

トークンの仕組みが複雑

 

さきほど、Steemitのトークンモデルは実に巧妙だという趣旨で解説を行いましたが、これは逆効果を生んでいる場合もあります。

 

初めてSteemitに触れる人は、その複雑なトークンモデルに困惑するでしょう。

 

インフレ通貨のリスク

 

先ほど、Steemitを”自転車操業のネットワークサービス”と例えました。

 

もしそれが本当なら、Steemitの新規ユーザーが途絶えた瞬間に、一気に収益が見込めなくなり、大量の売りが発生し大暴落が起きるでしょう。

 

このリスクをトークンモデルを通していかに小さくできるかが、Steemitの今後の課題なのです。

 

仮想通貨Steemの価格・チャート解説

Steem価格などの基本情報

ステム (STEEM)
$ 1.57 USD (1.01%) 0.00023320 BTC(-1.00%)
購入/即時販売

時価総額
$ 414,628,658 USD 61,597 BTC
ボリューム(24時間)
$ 3,581,700 USD 532.10BTC
循環供給
264,138,430 STEEM
総供給
281,112,524 STEEM

Steemの価格チャート

Steemの価格は2018年7月現在、約1.5ドル(約160円)ほどとなっています。現在は少し前の1Steem=10~30円台の頃より回復しています。2016年に起きた価格急騰の時は、1STEEM=約200円まで上昇しました。
現在の時価総額ランキングは30位前後を行き来しています。

仮想通貨Steemが購入できる取引所・購入方法

 

Steemは日本の取引所では購入することができません。Steemを取り扱っている主な取引所は、以下の取引所です。

Steem Markets

仮想通貨Steemの保管方法・公式Wallet

 

Steem公式ウォレット

 

Steemは公式ウォレットを提供しています。このウォレットを用いて、SMDをSteemに交換などを行うことができます!

仮想通貨Steemの公式情報・詳細ページ

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