フィンテック、クラウドファンディング、ビットコイン。

 

本記事に興味を持ってくださった読者の方々の中で、上記の言葉を知らない人はいないのではないでしょうか。

 

今、私達の生きる社会では、インターネットやブロックチェーンなどのテクノロジーの発展に促され、「経済」という1つのシステムが大きく変わろうとしています

 

もちろん、テクノロジーは自分勝手に発展していくわけではありません。

 

多くの実業家やテクノロジーに精通した活動家達が、とてつもない努力をすることで、この変化を推し進めているのです。

 

国内最大規模のクラウドファンディングサービスである「CAMPFIRE」、フレンドファンディングアプリ「polca」、総額50億円シードスタートアップ向けベンチャーキャピタル「NOW」と、変革の渦中で、多種多様かつ魅力的な事業を生み出し続けている「家入一真」さんも、その発展を推し進め、今でもなおその第一線で活躍する活動家の一人です。

 

本記事は、今まさに変わり始めている「これからの経済」を、「家入一真」さんを主人公に据えて観察していくというスタイルをとりつつ、双方の魅力を最大限に引き出すことを目的として書きました。

 

同氏の思想・哲学が色濃く反映されている事業・サービスを通し、インターネットなどのテクノロジーがどのように社会を変え、また変えていくのかということに着目して読み進めていただければ幸いです。

 

家入一真さんのプロフィール

1978年福岡県出身。JASDAQ上場企業「paperboy&co.(現GMOペパボ)」創業社長。クラウドファンディング「CAMPFIRE」代表取締役CEO。スマートEC「BASE」共同創業取締役。株式会社キメラ代表取締役CEO。カフェプロデュース・運営「partycompany Inc.」代表取締役。スタートアップベンチャー投資「partyfactory Inc.」代表取締役。モノづくり集団「Liverty」代表。現代の駆け込み寺(シェアハウス)「リバ邸」を全国に作るなど、リアルやネットを問わず、カフェやウェブサービスなど人の集まる場を創っている。50社程のスタートアップ・ベンチャー投資も行う。2018年6月、シードラウンド向けベンチャーキャピタル「NOW」設立。第一号として、最大50億円規模のファンド組成へ。
家入一真さんは、「連続起業家」と呼ばれることが多いです。
その理由は、これまで多種多様な事業を手がけ、成功させてきたことにあります。
一方で起業家としてだけでなく、都知事選への出馬経験もあります。
さらに最近は哲学者や思想家としての側面もあり、社会に対する発言も見受けられます。
といっても、硬派な人というわけではなく、Twitterで面白い投稿をしたり、小さな子供をもつお父さんとしての姿も見せるなど、非常に様々な顔を持ってるのです。

家入一真さんの経歴

 

 

家入一真さんの経歴は、一言で言えば、「壮絶」と言えるでしょう。これまで、一般の人が簡単には味わうことがないような体験を何度も経験しています。

 

文字通り「壮絶」な人生

 

若い頃の苦い体験

 

家入一真さんは、中学2年で引きこもり、高校1年で高校中退を経験します。その後芸大受験を目指し勉強に励むも、2度失敗。同時期に父親の交通事故や自己破産といった苦い経験を味わいます。

 

止むを得ず母親の紹介で地元福岡の小さなデザイン会社に就職をしますが、ここでウェブのデザインや開発に興味をもちます。このサラリーマン時代に、ネットで付き合っていた彼女と結婚し、子供を授かることに。

 

妻子を養うため、かつインターネットの可能性に魅了され、22才の頃、たった一人で株式会社paperboy&co.(現:GMOペパボ株式会社)を創業します。当時の日々は、小さな子供をと妻に構うことができないほど忙しく、必死でカスタマーサポートや開発業務に当たっていたそうです。

 

その後、ロリポップレンタルサーバー、ムームードメイン、カラーミーショップ、ブクログなどを立ち上げ、25才で株式の一部を株式会社GMO(東証一部)にバイアウト(売却)。29才でJASDAQ市場、最年少上場社長となり、家入さんは一躍世間の注目の的になります。

 

以上のように、家入さんの人生はまさにジェットコースターのようです。幼い頃の苦い思い出から、様々な苦難を乗り越え、いつの間にか最年少上場社長にまでなり成功者の仲間入りを果たすまでの人生を、壮絶と呼ばずにはいられません。

 

連続起業家としての家入一真さん

 

そしてその後も、カフェやギャラリーのプロデュース・運営を行う株式会社partycompany Inc.を創業したり、渋谷カフェ・ハイスコアキッチン、代々木上原レストラン・iri、渋谷カフェ・オンザコーナー、ギャラリーsunday issueや、海の家などの多種多様な事業を手がけます。

 

様々な事業を行いすぎたこともあり、一度は自己破産寸前まで追い込まれたこともありました。しかし家入さんの起業家としての熱は冷めることなく、ついに株式会社CAMPFIREを立ち上げ、今や国内最大規模クラウドファンディングサービスであるCAMPFIREをリリースしたそうです。

 

CAMPFIREは、今では家入さんの代名詞とも言えるサービスとなっています。読者の中には、一度はプロジェクトの立ち上げや支援に関わったことがある人もいるのではないでしょうか。

 

またその他にも、エンジェル投資家として何十社にも投資したり、シェアハウス事業「リバ邸」のプロデュースする、オンラインショップサービスBASEの立ち上げに参画する、都知事選への出馬を経験するなど、その活動の幅は一層広く、大きくなっていきます。

 

ここ最近の活動では、ファンド総額50億円規模のスタートアップ向けベンチャーキャピタル「NOW」を著名な起業家らと共に創業したことが挙げられます。本記事では、家入さんの人物像・思想を大きく反映したこれらの魅力的な事業・サービスをいくつかピックアップし、紹介していきます。

 

家入一真さんの人物像・思想

 

家入さんの人として特徴は、お茶目でユーモアセンスに溢れている反面、非常に強い哲学的な思考をもち、かつ優しさに溢れていることにあるようです。

 

様々なインタビューやSNSにおいての発信や手がけるサービスから、特に社会的に弱い状況に立たされている人や、世の中の不条理に苦しんでいる人への慈愛の心が感じ取れます。

 

ここで、家入さんの発言をいくつかご覧ください。

 

 

悩んでいる人に「そこから逃げてもいいよ」と言うと、「無責任なことをいうな。逃げたあとはどうするんだ」と言われるかもしれません。しかし、先のことは逃げてから考えればいいと思います。逃げるということは場所を変えるということです。その先では、それまでとは違った景色が見えるはずです。そこで一人になって自分を見つめ直すと、やれることが必ず見つかります。

 

豊かな国なのに自殺者が多いのは、親や世間からかけられた呪いによって、「こうでなきゃいけない」と言う空気によって、社会に承認されないことで、餓死しない国なのに、自ら死を選んでしまう。日本の自殺者年間3万人、下手な紛争や戦争より死んでるよ。今最初に解決すべき問題だよ。居場所が足りない

 

いまいる場所が本当につらくて、一歩も前に進めずにいるなら、全力で後ろ向きに走って逃げて、その先でやれることを見つければいいと思います。自分を追いつめた結果、うつ病になったり、最悪の場合自殺したりする人も増えている現状を見ると、やっぱり「死ぬくらいなら逃げなさい」といいたくなります

 

いかがでしょうか。家入さんのTwitterでの発信やインタビューでの意見では、上記の例で挙げたような人間関係に関することや、それをさらに抽象的なイメージで捉え、社会に対するメッセージとして言語化した内容がしばしば見られます。

 

きっと、家入さん自身も同じように、社会の不条理や耐え難い苦難を味わってきたからこそ、同情的な発言をされているのではないでしょうか。

 

本当の意味で、社会への怒りや憤りを感じ、苦しんでいる人達に”共感”できることが、家入さんの大きな特徴なのです。

 

家入一真の考えるこれからの経済のあり方と、今への哲学

 

昨今、テクノロジーが世の中の姿・形を大きく変えてきました。具体的には、インターネットやスマートフォンの台頭です。そして特にここ数年では、フィンテックと呼ばれる業界が、テクノロジーの力によって、大きな変革を迫られています。

 

フィンテックは、例えば仮想通貨やクラウドファンディングといった比較的新しい概念が挙げられます。こういった新しいビジネスの発展によって、私達の生きる社会の経済構造は、そして私達の人間関係は、大きく変わろうとしているのです。

 

そしてそのフィンテック領域で、インターネットを利用した新しいムーブメントを起こしているのが、家入一真さんなのです。

 

以下では、家入一真さんが、上記のようなテクノロジーの発展の中で、どのように世の中を変えようと試みているのかを、家入さんの思想や哲学と照らし合わせて書いていきます。

 

資金を集めを民主化し、誰もが声をあげられる社会を作る。

 

インターネットが普及したからこそ出来るようになったこと、を僕はよく考えます。インターネットが普及したからこそ出来るようになったこと。それは、誰しもが小さくても声をあげられるようになったということです。

 

それは、インターネットによって、あらゆる構造や手続きが民主化されたということ。今まで一部の人たちや組織が独占していたり守られていたものが、一般の僕らでも気軽に使えたり参入できるようになったということです。

 

以上のように家入さんが、インターネットを用いることで、社会の民主化を達成することを望んでいることが分かります。名もない一般人でも、努力することで自分の叶えたい夢や目標が達成できるような社会を実現することが、家入さんの使命なのです。

 

誰もが個人レベルで声をあげ、資金を調達できるクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」

 

家入さんの手がけるクラウドファンディングサービス CAMPFIREでは、有名無名に関わらずに、個人が声を上げることで、社会にインパクトを残せるほどのプロジェクトを立ち上げることが可能です。

 

クラウドファンディングとは、インターネットが普及したために可能になった新しい資金調達の仕組みのことです。クラウドファンディングの民主的な思想と、社会的に不利な立場の人を救いたいという家入さん自身の価値観が、強く共鳴しているようです。

 

CAMPFIREがサービスを開始した当初は、「人の金で好きなことをするなんてありえない」「汗水垂らして稼いだ金でやるべきだ」などといった批判が多く、クラウドファンディングの”人に寄付を受ける”といった考え方はまだ理解されていませんでした。

 

ですが、最近ではそのような声も少なくなり、多くのプロジェクトが成功を納めることができています。加えて、CAMPFIREは国内最大規模のクラウドファンディングプラットホームにまで成長しています。

 

 

小さな経済圏のなかで生きる。

 

家入さんは、その著書「なめらかなお金が巡る社会。あるいはなぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。」の中で、この”小さな経済圏”について深く言及されています。

 

小さな経済圏とは、”身近な、日々自分の周りの人達との繋がりの中で生まれる経済圏”のことを指します。

 

個人レベルで繋がりを持ち、支え合う小さなコミュニティにこそが、何かと生きづらくなった現代社会において、人々にとって新しい生き方の鍵になる。

 

家入さんによると、今後は、グローバル経済の中に位置付けられる国家・会社・学校などの大きな経済圏ではなく、むしろより分散された、小さな経済圏にこそ、人々が生きる理由があるようです。

 

その思想通り、CAMPFIREのクラウドファンディング公式ページには以下の言葉が記してありました。

 

「5,000万円のプロジェクトひとつより、50万円のプロジェクトを100個、5万円のプロジェクトを1000個立ち上げたい

 

企業の資金調達は良い例ですが、一つのプロジェクトに大きなお金が集まることを、私たちは見飽きていますよね。一方でCAMPFIRE、そして家入さんは、小さなプロジェクトがより多く立ち上がることが、前者の例以上に大きな価値があると考えています。

 

「小さな経済圏」を実現させる新サービス「polca(ポルカ)」

 

上記の思想は、まさにCAMPFIREが運営するplocaが実現している経済の形です。polcaとは、身近な友達同士でお金をファンディングしあえるアプリケーションのことです。

 

例えば身近な友人がちょっとしたことでお金が必要になった時、その周りの人達が少額でゆるく支援を行うことができるのです。クラウドファンディングよりも規模が小さく、かつ簡単に行えるゆるさが、polcaの特徴です。

 

このpolcaというサービスにも、家入さんの思想は大きく反映されています。まずpolcaは、上限が調達の上限が10万円です。加えて、polcaは検索機能がありません。

 

よって支援者は”プロジェクトページのリンクを知る人”に限られるので、SNSの拡散を通してしか支援者が集まらない仕組みになっているのです。

 

これらの制限を取り除けば、より多くの人から支援を募ることは可能ですが、あえてそれをせず、身近な人達同士の経済圏を構築しているのです。

 

polcaはここ最近、ユーザーがどんどん増加しているそうです。小さな繋がりの中でのファンディングの形が増えていくと、これまで以上に、みんなで助けあい、支え合える優しい社会ができてきますね。

 

 

人のストーリー・哲学を大切にする。

 

起業など、人生の挑戦における議論に対して、家入さんが投資家としてしばしば口にするのは、「何をやるかよりも、誰がやるか」「事業ではなく、人に投資する」といった言葉の数々です。

 

 

哲学や思想、知性なき起業・企業は選ばれない時代になっていくと思います。ぼく自身が関わり支援するスタートアップもそうありたい。

 

起業をしたい子には、ビジネス本では無く、宗教や哲学本をお勧めするなあ。経営は結局のところ、他人や自分の心とどう向き合うか、が大半だから。宗教は最古の組織体でもある訳だしね。後は社会学本もお勧めかな。起業とは、社会や時代という大きな物語の中に、自分の物語を重ねることだから。

 

上記の通り、家入さんは、起業において、その事業の内容や成功するか否かといったことにはあまり頓着せず、”なぜその人が、それをやるのか”という「人」に重きをおいた視点を持っていることが分かります。

 

これは起業に限った話ではなく、どんな人にも当てはまります。なぜならこの話は、”なぜその人がその人生を歩むのか。”という人生のテーマの話と同様のものだからです。

 

実際に今の時代、このような問いを自分自身に投げかけるようになった人は多いはずです。国家や会社が掲げていた画一的な共同幻想が崩壊していき、人々は自身の生きる意味を自分で見出す必要性に迫られています。

 

そのような社会の中で、家入さんは、若い人や起業を夢見る人に対し、”自分の物語”の重要性を訴えているのです。

 

人の物語に投資するベンチャーキャピタル「NOW」を設立

 

つい先日、家入一真さんは、梶谷亮介氏など、その他日本を代表する事業家・投資家らと共にシードラウンド向けベンチャーキャピタル『NOW』を設立しました。ファンド総額50億円と、国内でも比較的大きな規模です。

 

人に投資する。起業家の原体験に投資する。エンジェル投資家ってそういうことだと思っています。事業もまだない、チームもまだない中で、何を信じるのか。それは圧倒的に「人」であるべきだと思っています。「若き怒り」に僕は投資したい。ともに怒りたい。

 

NOWは、家入さんのエンジェルとしての投資哲学をそのままに、起業や投資支援のコミュニティプラットホームを作りあげていくことを目標にしています。

 

家入さんが上の世代の起業家から恩恵を受けてきたように、その想いを下の世代に継承し、さらにそのサイクルが成長させていくということです。

 

家入一真さんの独自の哲学が形づくるこれからの経済のあり方

 

 

いかがだったでしょうか。本記事では、連続起業家である家入一真さんの人間性や哲学が、テクノロジーないしインターネットという手段を通し、大きく世の中を変えているという事実を、経歴や具体的なサービスの紹介を交え書き記しました。

 

家入一真さんの過去の経験に基づいて形成された独自の哲学や思想、そしてそれらの想いが、インターネットなどのテクノロジーを通して、実際に社会に新しい価値を届けているのです。

 

本記事を通して、インターネットなどのテクノロジーが世の中を大きく変えているということ、そして現代の起業やスタートアップにおいて、哲学や思想、自分の物語を語ることの大切さについて、その重要性が少してもお伝えできていれば幸いです。

 

そして、昨年のビットコインの価格急騰や、その根幹技術であるブロックチェーン技術への注目は、これからの経済の変化の兆しです。

 

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